ワクチンは、それぞれに接種できる月齢や年齢が決まっています。赤ちゃんの予防接種は種類も回数も多くなりますが、接種できる時期になったらなるべく早く接種をすることが大切です。お子さんにとってもっともよい時期に予防接種を受けられるよう計画を立てましょう。

接種スケジュールに関するQ&A

監修:医療社団法人 自然堂 峯小児科院長・理事長 峯 眞人 先生

  • Q. ワクチンの接種スケジュールってどうやって知ることができるの?

    A. 日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールがあります1)。それを見ると、何歳までにどのワクチンを接種しなければいけないかを一覧で見ることができます。
    このホームページにも同じものを掲載しているので、是非、ご参考にしてください。

    1)https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20240401_vaccine_schedule.pdf 2024/05/15参照

    「予防接種スケジュール[3歳未満]」シートを見る
  • Q. 肺炎球菌ワクチンの接種スケジュールを立てるポイントは?

    A. 生後6か月以降から病気にかかるお子さんが増えるため、生後2か月がきたらすぐに接種することです。赤ちゃんは生後5~6か月までは、生まれた時にお母さんからもらった免疫などによって、多くの細菌やウイルスなどの感染から守られていますが、その免疫が落ち始めるころから、感染症にかかりやすくなります。まだ抵抗力が未発達のため、一度感染症にかかってしまうと重くなることもあり、入院が必要になったり、ときには命にかかわることもあります。
    生後5~6か月までに予防接種の十分な効果を発揮させるためには、生後2か月になったら、すぐに予防接種を開始することがとても重要です2)

    2)日本小児科学会:日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」総論A-06 2024年4月作成
    http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_06-3seigo2kagetu20231010.pdf 2024/8/9参照

  • Q. 子どもが生後2か月でワクチンを接種するためには、いつ予約すればいい?

    A. 生後2か月からワクチン接種が始まる前に、小児科に予防接種の予約を入れておく必要があります。出産後、2か月というのはあっという間に来てしまいます。そのため、妊娠後期の妊婦健診のときに、予防接種の情報を聞いておき、生後1か月の健診のときには、2か月から始めるワクチン外来の予約を計画できると余裕を持って2か月からのワクチン接種を開始できます2)

  • Q. 肺炎球菌ワクチンの接種方法は、日本全国で同じですか?

    A. お住まいの自治体によって接種方法[個別接種や集団接種など]が違うワクチンがあるため、自治体に確認しておきましょう。

  • Q. 肺炎球菌ワクチンを接種したい日程を決めたら、予約はどのようにするの?

    A. 個別接種で肺炎球菌ワクチンの定期接種を受ける場合は、保護者が接種する医療機関を決めて予約をします。

  • Q. 標準的なスケジュールでワクチンを接種できなかった場合はどうすればいいの?

    A. 接種間隔があいてしまった場合や接種開始が遅れてしまった場合でも、5歳未満であれば定期接種の対象となります。詳しくはかかりつけ医に相談しましょう。

  • Q. ワクチンの接種スケジュールは自分で回数や接種間隔を調整してもいいの?

    A. 適正なタイミングで必要な回数を接種しなければ、せっかくワクチンを接種しても接種で得られるメリットが減少してしまう可能性があります。そのため、ワクチンは決められた接種回数や間隔を守って接種しましょう3)

    3)神谷 元:小児内科 Vol. 55 No. 9:P1411-1418,2023

  • Q. 肺炎球菌ワクチンを生後2か月ではじめられなかったらどうしたらいい?

    A. 肺炎球菌ワクチンは、1回目の初回接種は2か月から7か月未満のため、生後2か月で受けられなくても、7か月未満であれば、標準的なスケジュールで肺炎球菌ワクチンを接種できます。
    詳しくはかかりつけの小児科医に相談しましょう。

  • Q. 肺炎球菌ワクチンを何回接種したか忘れたときはどうすればいい?

    A. 一般的には母子手帳に、いつ、何のワクチンの何回目の接種を受けたかの記録がありますので確認してみましょう。

監修:医療社団法人 自然堂 峯小児科院長・理事長 峯 眞人 先生

2024年9月作成 PRV45O003A